失われた仏像
河沢観音堂の毘沙門天・不動明王が盗まれたことは前記しているが、朝日新聞8月15日・16日の「(消えゆく文化財)盗難仏像、買い手あまた「廃寺からもらった」追及されず出品」、「国宝や重文含む文化財、115件が盗難 半数は行方不明」によれば、「民法では、.所有者は盗難から2年間たつと所有権を失う。それまでは、盗品と知らずに買いとっても、新所有者は無償で返還しなければならない場合がある。」
旧庄内藩主家18代当主酒井忠久さんは、「長年取り返したいと思っていた刀剣の購入を断念した。国の重要文化財に指定されている「備前長船住元重」だ」。」、「愛好家の間で1億円近くで流通していると聞いた。もう払える金額ではないと思った。」、「同じときに盗まれた刀を約2千万円で買い取っている。盗まれた物なのに、なぜお金を払うのか。今も納得がいかない。」とのこと。
毘沙門天・不動明王は二度と戻ってこない。明治以降、河沢村で信仰の対象にしていた仏像、悲しい。